開業医とは「開業=経営」「医=医師」の合成語なので、理念を持った経営と医師として職責の両方を全しなければならず、意外とマルチタスクです。都会であっても地方であっても、開業医の職責は何も変わりません。

 僕は医師として、外来に来られた方に評価される医院づくりをしたいと思っています。また当院に通院してきた方が、足腰が弱ったり、悪性腫瘍等のため通院できなくなった時にも診療を継続するため、24時間365日の訪問診療が可能な現在の体制を維持することも目標の1つです。
 
 経営者としては、現在従業員と、地域の同業種平均より多くの所得で雇用契約を結んでおり、彼らが安心して定年(65歳)まで働ける職場づくりを目指すと約束しています。このために経営基盤を盤石にしないといけません。


 ■開業医として実践している2つのこと


 1つ目は「理念に基づく長期的な医業を継続するために、診療報酬は適切に、そして算定要件を満たすものは全て計算する」ということです。24時間365日の訪問診療体制ができて初めて公言できるようになりました。
 
 2つ目は国の医療政策の方向を見定め、追随することです。このためには正しい資料を得ることが必要で、それは厚生労働省の中央社会保険医療協議会(中医協)の資料だと思います。在宅診療については以下の資料をぜひご覧ください。
 
 中医協資料からは、在宅療養支援診療所以外の医師の訪問診療は多いものの、在宅看取りの体制が若干弱いことが見て取れます。看取り体制の評価が次期診療報酬改定で検討事項となりうる可能性があります。