無題


 私たち医師は処方した薬が患者さんに正しく服用されたうえで、最小限の副作用で最大限の効果が得られることを願っています。患者さんが副作用だけを理解してしまって内服しようとしない場合は大変困ります。
 
 このために医師が患者さんに伝えた治療内容・方針を、調剤薬局の薬剤師さんが専門性に則って医師と同じ方向性でアドバイスしていただくと患者さんの病気の理解がより深まります。そのためには、診療情報が調剤薬局で利用されるとことが有効です。

 島根県の全域の医療情報ネットワーク「まめネット」には、調剤薬局さんが利用していただけるアプリケーションを用意しています。機能は以下の4つです。
①  医療機関のカルテ閲覧システム
②  在宅医療・介護に関わる施設間での情報を連携するシステム
③  後発薬品に変更した場合にその情報を医療機関に自動的に連絡するシステム
④  他の薬局における同一患者の調剤情報の閲覧と、異なる薬局で処方された薬の相互作用をチェックするシステム

 これらの機能を調剤薬局と医療機関で有意義に利用するための勉強会「まめネットを用いた医薬連携推進プロジェクト」を3月7日に開催いたしました。出雲市内の30名の薬剤師さんが参加されました (写真) 。


■薬剤師「治療チームの一員として参加できるのはありがたい」


 カルテ閲覧システムを用いて調剤を行った薬局さんの感想です
 「今まで薬剤師は、副作用情報・注意事項の説明のみで(患者対応が)手探りの状態だったのが、情報提供を受けることにより医師の処方意図を汲み取ることができ、治療チームの一員として参加できるのはありがたいことだと思います」
 「医師の治療指針があり、服薬指導の重要なポイントが明らかなので心強いです」


 在宅医療・介護に関わる施設間での情報連携システムを用いて訪問調剤をしている薬剤師さんの使用感想です。
 「まめネットの利用目的は、1.薬剤の服用状況・残薬の有無・副作用発現等報告、2.他職種への処方内容連絡、3.緊急を要しない質問、4.他職種からの患者情報の確認、5.打ち合わせ事項です」


 在宅医療における「まめネット」使用の感想は、
 「1.iPad使用により在宅現場で情報確認や記録が可能、2.やり取りを行った情報が残るため再確認が容易、3.訪問薬剤師は他の職種と比べても訪問回数が少ないが、他職種の連絡により情報をカバーできる、4.質問や報告が難しい内容であっても比較的簡単に投稿できる、 5.写真や動画を添付する事により状況がより正確に把握できる」

 というもので、会議にご参加いただいた多くの薬剤師さんから好評を得ました。