11月は教育文化活動趣味にと多忙な1カ月でした。
 
 
■母校で「地域医療学」を講義
 
 
 11月7日は母校の島根大学医学部で1年生を対象に、「地域医療学」として、市街地の地域医療医療ついて90分の講義を一コマ担当してきました。「地域医療」は病院以外も含めた地域全体の医療福祉と考え、病院外でも「学び」「実践」「仕組みづくり」を率先して行う「リーダーシップ」論を話してきました。
 
 そのなかで、3つのメッセージを伝えました。
 
 一つ目は、患者さんから「ありがとう」だけではなく、患者さんの願いを叶えた結果、「嬉しい」と言っていただけた時に高い評価を受けていることを教えました。
 
 二つ目は、医療者にとって必要なのは、知識、技術、経験、人間性だということです。それぞれに別のベクトルのものであり、一人ですべて兼ね備えることは大変です。しかし、これまで出会ってきた尊敬できる先生方は皆さん、この要素を備えていらっしゃいました。さらに現代の医師には、法令遵守の精神とともに、ミスをした時には潔く、隠さず、庇わない態度が謝罪を受け入れられやすいことも伝えました。
 
 三つ目は、医学部は単に医師養成所ではなく、学部であるので、科学を学ばなければならないということです。現在の医療内容は、一つ一つの薬剤、術式すべてが医学論文の蓄積の上に成り立っているので、自分自身が原著論文を作成することで、今後の医学の発展に寄与できるし、他の論文を論理的に読むことが容易になります。医師が学者であるためには、必ず英文による原著論文を執筆しなければなりません。
 
 
■盛況だったDNAフィルハーモニック演奏会
 
 
 11月27日には、医師(Doctor)、看護師(Nurse)及び地元在住の芸術家(Artist)で結成されたDNAフィルハーモニックの演奏会を、団長、実行委員長、演奏者という3つの立場で行いました。企画内容は6月の当ブログにてお伝えした通りです。
 
 開場30分前から長蛇の列ができ、座席数600名のホールにあわやお客様を収容しきれないかと思うほど盛況でした。あいにくの小雨であったことがむしろ幸いし、チケットを購入された方の中でお越しになれない方がいたため、何とか客席を確保できました。チケット半券数によると入場者は460名。関係者を入れると前席を残してほぼ満席です。小さめのホールですが、客席との距離が近く、お客様との一体感のある演奏会を開催できたと思います。診療所で主にチケットを販売したこともあり、オーケストラを初めて聞きに来られる方がたくさんいらっしゃいました
 
 当日はドヴォルザーク 交響曲第9番 ホ短調 作品95『新世界より』をはじめ、仲間の医師がソリストとして演奏する モーツァルト作曲 フルートとハープのための協奏曲など多くの方に馴染み深い曲を演奏したこともあり、楽しんでいただけたと同時に、オーケストラ聴衆者を増やすという文化啓蒙活動に寄与できたと思います。
 
 素敵な感想を3つご紹介します。 
 その1。「先生に言われてチケットを買って友達を連れて行ったけど、皆喜んでくれて友達に自慢できて嬉しいわ」
 冒頭にも書きましたが、「嬉しい」と言っていただけました。
 
 その2。いつも診察に来てくれるばぁちゃんが、演奏会当日に感動で泣きだし、翌日の診察日も僕の顔を見て感動を思い出して、また泣いてくれました。
 
 その3。小さなお子様が途中まで退屈していたらしいのですが、突然、「雷がした」と言って指揮者の真似をしだし、最後まで客席で立って指揮をしていたそうです。雷とは、新世界の一楽章冒頭のティンパニーのことかもしれません。
 
 すべての曲目が終了したときの会場写真を一枚紹介します。演奏者の満足げな顔が当日の成功を何より物語っていると思います。
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 460名の観客の方と、70名弱の団員をコントロールするのは非常に大変でした。優しい声をかけてくれる方は何らかの世話人をしている方です。IT化された現代の特徴として、傍観者となった瞬間に人はとても冷たくなると思います。IT化によりたくさんの情報を得ていても、当事者ではないことには関わらないようにする情報判断に慣れてしまっています。そのため、傍観者となった場合は徹底して発言をしないんですね(僕もそうですが)。
 
 非常に大変ではありましたが、僕と同じく医師であり、オーケストラメンバー(フルート)の妻と世話人をやり遂げることができ、夫婦の思いが深まりました。中一の長男も期末試験の前日にも関わらず、コンサートの切符切りの仕事をしてくれました。 
 
 演奏会が終わったと思ったら、11月29日には再び島根大学で、修士課程の方に地域包括ケアに係る「地域包括ケア・トゥワイライトセミナー」の講義を担当し、『在宅医療とIT』についてお話してきました。ITを用いて6医療機関が24時間365日の緊急往診体制を整えていることに興味を持っていただいたようです。
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■島根半島でたくさんの釣果
 
 
 こんな大忙しの11月でしたが、その間にも釣キチの長男、次男を連れて、島根半島のあちこちの釣り場に自宅から30分以内で出没。たくさんの釣果がありました。その中でも長男は「キジハタ」次男は「ハゼ」の大物を釣り上げ、父親の僕が料理をしました。
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 在宅患者さんをたくさん担当させていただきながら、大学で講義をしたり、オーケストラ活動や釣りができるのも、信頼できる仲間とのタイムシェアによる万全な24時間365日 機能強化型在宅診療支援体制の賜物だと思います。