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(写真1)

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(写真2)

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(写真3)
 
 前々回のブログにて、今後は地域包括ケアが進む中で食の重要性が増すことについて説明いたしました。当院では現在、在宅で管理栄養士が活動しています。
 
 写真は当院の管理栄養士2名が地元の名産品「出西(しゅっさい)生姜」を生産農家で収穫し(写真1)、土を落とし (写真2)、包装している(写真3)ところです。小ぶりの生姜ですが、繊細な食感でピリリと辛いのが特徴です。この農家さんと当院は野菜作りを一緒にさせていただく予定となっています。
 
 当院で在宅診療部を立ち上げて3年半が立ちます。これまで大きく3つの患者さんのパターンを経験してきたことを2015年12月18日の本ブログで紹介いたしました。悪性腫瘍 (図1)、心不全・慢性呼吸不全(図2)、認知症、脳卒中後遺症、老衰で長期寝たきりの後、衰えて亡くなる場合(図3)です。ご家族とのかかわりの中で、医師のアドバイスだけではどうにもならない問題がそれぞれのパターンに出てくるのです。
 

■在宅で病態に合わせた食事を提供するために
 
 
 入院中は管理栄養士のサポートのもと治療食が提供されていますが、いったん家庭に帰ると食事は介護するご家族にとって分からないことだらけになります。
 
 末期悪性腫瘍では、本人が食べたい欲求を叶えてあげるため、本人の好みの食材で希望の食事を調理できます。病院食ではなく好みの食事ができるのが在宅診療の良さの一つです。
 
 慢性呼吸不全では、特に呼吸筋力低下を防ぐ高カロリー食をどのように提供するか、脳卒中後遺症、認知症、老衰の方には、摂食嚥下機能低下に合わせた食形態の提供を工夫して、低栄養による誤嚥性肺炎、骨折、褥瘡を予防することが必要です。
 
 このため在宅診療を開始して3年たった時点で、在宅診療部長の中山医師が旗を振り、管理栄養士2名を採用し全国から多くの先生方の教えをいただき、在宅での訪問栄養指導を始めました。その成果につきましては今後本ブログでご案内いたします。