写真1

写真 1:近所の川で自然観察


写真2

写真2:オール今市vs.川津アトラスの練習試合 


写真3

写真3:脱皮直後の羽化中のセミ


 
 私のホームタウンは島根県出雲市です。クリニックの近隣には全国チェーン店が立ち並び、一見どこにでもある地方都市ですが、車で10分も走れば野山に囲まれた世界が広がります。

 毎週日曜日は、二人の子供と田舎暮らしを満喫しています。写真1のように、近所の川に行けば、最初のひとすくいでメダカやフナの観察ができます。釣りをするために海に行くのも15分以内です。出雲ではゴルフだって電話してから20分後にはプレー開始。前後人もまばらなゴルフ場をカートで疾走。1時間半もあればハーフで回れます。

 このように、生活圏内でほぼリゾートライフを送っています。

 写真2は長男が所属するスポーツ少年野球クラブの練習試合の様子です。里山にたたずむホームグラウンドで川津アトラスを迎えての対決です。団体スポーツを行う良さは、自分の役割を自覚できることです。試合でうまくいかなければ、次の試合までに目標を立て、トレーニングして結果を出すこと求められます。このプロセスは大人になってからの生活で役立つと期待しています。

 というわけで、是非とも小学1年の次男にも野球をしてほしいと親は期待するわけですが、彼は「野球は嫌い」とうそぶいて、ファールグラウンドでセミを追いかけています。 ある時、人生のほとんどを田舎で暮らしている僕ですら見たことのない、羽化中のセミを発見しました(写真3)。 まばゆいばかりのエメラルドグリーンの羽根でした。


■グループで在宅診療を実践し、家族と休日を満喫


 小学校のグラウンド奥にある山中の家々のように、出雲市には高齢者単独世帯がかなり多く、生活と医療を支えるために既に地域包括ケアが始まっています。 

 そこで「すぎうら医院」では、強化型在宅医療支援診療所として、グループで在宅診療を行っています。 3つの医療機関で24時間365日の在宅医療体制をとっており、当番日は、130名以上の患者さんを担当しなければなりません。この中には、悪性腫瘍等で回復困難な状態の方や、人工呼吸器で管理中の方も含めて重症者が沢山いらっしゃいますので、精神的な重圧があります。

 当番は5回に1回のサイクルとなっています。当番でない日は、夜間であればぐっすり眠れますし、休みの日は思い切り家族と過ごすことができます。また、お盆期間中には 家族旅行(北海道2泊、東京2泊)をしました。
 

 これを可能にしているは、 チーム医療を行うための最低要件(minimum requirement)の技術、人柄、責任感を有する医師仲間に恵まれているからです。お互いの患者さんを任せられる絶対的信頼がないとこれは不可能です。

 また、ITも必要です。患者さんの同意を得て、電子カルテを相互閲覧、書き込み可能な状態にしているので、異なる医療機関でありながらリアルタイムに情報共有をしています。

 島根県全県下では、来年度からの在宅ケア情報共有サービスの稼働を目指して、現在パイロット運用中です。タブレットにより、患者宅から連絡・報告が可能です。また写真や動画を添付できますので、情報伝達が容易かつ詳細になります。理学療法士さんによるリハビリ中の動画報告などの実用性について現在検証していますので、今後ブログでご案内したいと思います。