■20年ぶりに演奏会に参加します

4月、出会いの季節になりました。今年は例年より長い冬でしたので、春の日差しもいつもより快く感じます。

母校・島根大学医学部のシュールカメラート管弦楽団(シュールカメラートとはドイツ語の"Schule〔学校〕"とKamerad〔友人〕"とを合わせた造語)がOB楽団を結成し、今年11月に演奏会を開催することになりました。
ラフマニノフ作曲のピアノコンチェルト 第2番とドボルザーク作曲交響曲 第8番という大曲に挑戦します。



sugiura10-1

















私の隣に写っていらっしゃるのは演奏会の発起人で、今も学生達のオーケストラの面倒をみているチェロの長坂先生(開業医)です。長坂先生をはじめ発起人の皆様のおかげで、OBである私も20年ぶりにファゴット(英名:バスーン)パートで演奏会に参加することになりました。
楽団名の通り懐かしい学友との演奏は今年度の私の主要な活動の一つになり、とても楽しみにしています。




sugiura09-2

















2枚目の写真は、ケースの中の永い眠りから覚めたファゴットです。接続部のコルクが経年変化でちょっと欠けていました。
この楽器はオーボエ、フルート、クラリネットとともにオーケストラの主要な木管楽器の一つで、最低音を受け持ちます。飄々とした独特の音色で演奏スタイルもユニークな楽器です。
若いころは華々しい金管楽器に憧れていましたが、年月と社会経験を経て、木管楽器全体を支えるパートを受け持つ醍醐味がわかりました。




■インフルエンザの流行遷延化は、いい状況

さて、今冬を振り返り、学校医の立場から今年のインフルエンザについて一言。

今シーズンはA香港型インフルエンザが大流行し、出雲市でも1月早々から学級閉鎖が始まりました。1クラスの流行が収まったら隣のクラス、他の学年、他の学校へと次々に感染は燃え広がり、結局3学期の間中、常に島根県内のどこかで学級閉鎖となっていました。
4月に入ってからもB型インフルエンザの患者さんが来院するので、新学期での流行を懸念しています。


よく、学校の先生があきらめ顔で「こんなに流行が長く続き、常にどこかのクラスが学級閉鎖になる事態が続くなら、一遍に流行して早く過ぎ去ってくれたらいいのに」とおっしゃることがあります。インフルエンザ流行時の学校運営は大変ですし、連絡や事務作業量も多く多忙のため、もっともなご意見だと思います。


しかし、私はこのように流行が遷延化している事態は、「むしろいい状況だ」と説明しています。

もし、学校全体で一度に感染が起これば、地域医療も一時的とはいえ、キャパシティを超えてしまいます。
そのような事態になれば診察時の待ち時間も増えるでしょうし、十分な診察時間が確保できなくなり、軽症で済むべきものが重症化することもあります。
このようにお伝えした上で、「大変ですが、一クラス、一クラス学級閉鎖をしてシーズンを乗り切りましょう。時間的余裕が子どもたちの回復に一番大切です」とお話します。


また、インフルエンザワクチンを接種したにも関わらず発症する方がいるため、ワクチンの効果についてもよく質問を受けます。
その場合には、「現在のワクチンは発症そのものを完全に抑え込むことはできませんが、重症化を予防することはできます」と説明しています。



インフルエンザの潜伏期間はわずか2~3日です。
体内での増殖スピードに追随できるワクチンが実用化されたらどんなにいいことかと思います。